千年伝統の和紙すき体験&「和紙アイス!?」

福島県二本松市。郡山市と福島市の中間に位置するこの場所は、
二本松城の城下町としてさまざまな産業が栄えた地であり、
菊人形や二本松城、桜の名所などで知られます。

二本松の伝統として現在に伝えられるもののなかで、
最も古い歴史を誇るものの一つに「上川崎和紙」があります。

ということで、和紙を漉いてみようと思います!
ということで、和紙を漉いてみようと思います!

千年伝統 上川崎和紙
上川崎和紙は、安達地方の有力な産業のひとつで、その起源は古く平安時代に遡る。
上川崎郷土誌には「康平年中(1058年)、木村川之端、栗舟渡場のあたりにて、紙漉くことの業を創め…」とあり、約一千年の歴史を持つことが伝えられている。
(中略)
紙漉き農家の数は僅かとなりながらも、その技を今も脈々と受け継いでいる。

二本松市和紙伝承館 解説文より

道の駅「安達」智恵子の里へ

福島市から郡山市へ国道4号線を行くと道中見えてくるのが道の駅「安達」智恵子の里(上り)です。
上り・下り側ともになかなかの広さがある道の駅で、上りには地域物産コーナーや産直野菜のお店、
下りにはカフェやベーカリー、銘酒コーナーなどがあります。

今回用があるのは、上り側にある「二本松市和紙伝承館」です。

お隣はアイス屋さん(後述)です
お隣はアイス屋さん(後述)です
体験だけではなく、手漉き和紙や雑貨などが買える
体験だけではなく、手漉き和紙や雑貨などが買える

何はともあれ和紙を漉け!

二本松市和紙伝承館の奥にある工房で体験ができるんですが、
驚くことに、こちら予約不要で手軽にオリジナル和紙を作れてしまうんです!
はがき、色紙、うちわ、ランプシェード(要予約)などなど、様々なものを手漉きでできます。
短いものでは20分、その場で作って持ち帰れるという手軽ぶり。

奥にはガッツリとした工房が
奥にはガッツリとした工房が

体験をするために、まずレジにいたお姉さんに申し込みをします。

が、実はちょっと緊張していました。
というのも、「千年の伝統」を体験するからには
気難しげな顔をした和紙職人さんが奥からぬっと出てくるのかと思ったからです。

「はーい」
「はーい」
わぁ!優しそうな人が出てきた!
というか、受付してくれたお姉さん!!

体験を教えてくださったのは、
二本松市和紙伝承館 手漉き紙制作 堀越さん。
和紙職人歴三年だそうで、販売コーナーの和紙の多くは堀越さんが作ったものだそうです。

今回つくるのは、和紙はがき。
体験時間はおよそ30分。さくっと流れを見ていきましょう。
体験するのは、ふくしま動画部 O田です。

1.和紙の原料を木枠にすくいとって漉す
1.和紙の原料を木枠にすくいとって漉す
2.濾しとった紙をすだれからはがす
2.濾しとった紙をすだれからはがす
3.合間にデコレーションして、三枚重ねる
3.合間にデコレーションして、三枚重ねる
4.乾燥機で水気を飛ばす
4.乾燥機で水気を飛ばす
5.平らな場所に貼り付けて、乾燥を待つ(持ち帰って2日間くらい)
5. 平らな場所に貼り付けて、乾燥を待つ(持ち帰って2日間くらい)
以上の5ステップで、オリジナル和紙はがきの出来上がりです!わぁ、カンタン!
動画部O田の作品。微妙に少年っぽいセンス(yuji評)
動画部O田の作品。微妙に少年っぽいセンス(yuji評)

観光の合間に作れるのがいいですね。
実際に、近くの旅館から噂を聞いて作りに来るお客さんもいますよ、ということでした。

これから桜の季節。旅先で拾った桜の花びらを入れた和紙の手紙を送ったりしたら、
めちゃくちゃオシャレじゃないですか!?

夏はご家族でうちわ体験の申込みが殺到するそうです
夏はご家族でうちわ体験の申込みが殺到するそうです
他にもウチワや色紙など色々あるんですが、
はがきは小さいぶん、厚さを均一にするのが難しいそうです。

せっかくなので色々聞いてみる

堀越さんに、色々聞いてみました。

Q.上川崎和紙の特徴ってなんですか?
紙の原料に楮(こうぞ)という木を使っているんですが、100%地元で育てた楮を使っています。
厳冬期に刈り取って、皮を剥いだり大釜で煮たりといった加工も地元でしています。
(県の重要無形文化財に指定)

楮(こうぞ)の加工段階
楮(こうぞ)の加工段階

Q.そんな貴重なものをこんな安く売ったり体験したりして、大丈夫!?
他よりも値段設定が安いみたいですし。
ですが、生産よりも継承を大事にしていきたいので、興味を持って下さるのは嬉しいです。
地元の小学校で体験してもらったり、卒業証書に上川崎和紙を使ったりもしています。

Q.どんなお客さんがいらっしゃいますか?
体験自体は年中行っていますが、夏に来られるお客さんが多いです。
もちろん団体さんでの体験も受け付けていますし、
ふらっと立ち寄った方が試しに…というのもあります。
紙漉き以外に工芸品体験も開いているので、ご年配含めいろんな方が体験されていきます。

ありがとうございました!
ついでに、はじめて和紙漉きを体験したO田にも聞いてみました。

Q.感想、どうでした?
先生がやっているのを見ると簡単そうに見えるんですが、
なかなか難しいです。
繊維を均一にしながら漉すのもですが、3枚重ねるときにズレるのが一番難しかったです。

だそうです。

まとめ?

知っていそうで知らない、紙の作り方を知って勉強になりました。
「楮(こうぞ)」という木の皮の繊維を使うのも知らなかったですし、
煮たり蒸したり粗皮をひいたりと、
繊維にするまでにも凄い手間がかかっているという事がわかりました。

だから、せっかく作った和紙を大事に使いたいですね!
仮に、仮にですけど食べるとか言語道断ですよね!
まぁ、そんなことありえないですけど!

えっ!? 和紙を 食べる??
えっ!? 和紙を 食べる??

和紙ソフト、うまい。

体験を終えた後、二本松市和紙伝承館のお隣にあるアイスクリーム屋さんで、
和紙ソフト」なる聞き覚えのなさすぎるフレーズを見つけてしまったので、
寄らざるを得ませんでした。

アイス工房「ツースリー」さんに入り、ディスプレイを眺めると、
オーソドックスなアイスに混ざって
「酒粕アイス」「菊アイス」「ピーグルト(ピーマン+ヨーグルト)」など、
オリジナリティあふれるアイスがちらほらと。まぁ、そのあたりは分かる。食用菊もありますから。

「和紙ソフト」ってどういうことなんでしょう。
たしかに最近の高級ティッシュは口に入れるとほの甘いですが、食べ物じゃないです。
そう訝しんで店内を眺めると、和紙ソフトの説明がありました。

このアイスは和紙すきの原料の楮(こうぞ)という木の葉っぱを使って作った
何とも珍しいソフトクリームです。
和紙すきの産地ならではのソフト!
是非、ご賞味あれ〜♪

なるほど、紙を入れているのではなく、葉っぱを入れている。
店員さんに聞いてみると、どうやら抹茶のような風味だそう。

楮の葉っぱを使った、その名もずばり「和紙ソフト」
楮の葉っぱを使った、その名もずばり「和紙ソフト」
見た目は抹茶っぽくないですが、ほんのり緑がかっています。

さて、お味は・・・

うまい!

たしかに抹茶っぽい味ですが、一般的な抹茶ソフトよりも淡い香りで、
さっぱりと食べられました。正直、抹茶ソフトより好きです。
和紙漉きをした後には、ぜひ「和紙ソフト」を食べることをおすすめします!!

(PS.後日調べてみると、楮は実も食べられるそうで、余すところがない植物でした)

まとめ

二本松市にて、和紙の手漉き体験と和紙ソフトのレポートでした。
手漉き体験の期間は通年、毎日9:00〜17:00まで受付けています。
「賞状」「かなあみオブジェ(ランプシェード)」以外は予約不要で、当日体験可能。

ふくしまの旅の思い出に、手漉き和紙を作ってみてはいかがでしょうか!
(そして、和紙ソフトも食べてみてはいかがでしょうか!?)

二本松市和紙伝承館 手漉き体験
◇アクセス
 〒969-1511 福島県二本松市下川崎字上平33-1
 道の駅「安達」智恵子の里(上り)内 二本松市和紙伝承館

◇営業時間
 通年(1月1日を除く)
 9:00〜17:00(受付16:00まで)

◇体験内容
 ・いろいろカード (300円 約20分)
 ・うちわ漉き (600円 約20分)
 ・はがき (500円 約30分 ※15名様以上400円)
 ・色紙 (700円 約30分)
 ・賞状 (要予約・700円 約30分)
 ・かなあみオブジェ (要予約・1,500円 約40分)

◇お問い合わせ
 道の駅「安達」智恵子の里 二本松市和紙伝承館
 TEL 0243-61-3200

※上記内容から変更となる場合もございます。
詳細については、公式HPをご確認ください。
http://www.michinoeki-adachi.jp/shop_nobori/washi.html

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